「暑さ負債」と冷房による冷やし過ぎの関係

連日暑い日が続いていますが、体調は大丈夫ですか?

東京都内の猛暑日が、過去最高の21日になったと報道されていました。

この暑さの中、今日TVで「暑さ負債」という特集をやっていましたので、私なりの見解をお伝えしたいと思います。

 

「暑さ負債」とは

「暑さ負債」とは聞きなれない言葉ですが、どういう意味なのでしょう?

簡単に言うと、「これまでの暑さによる疲労や不眠による体調不良、慢性的な脱水状態が蓄積した状態」ということらしいです。

この「暑さ負債」が危険水域に達して「熱中症」の原因になり、重症化する場合もあると警告していました。

 

暑さ負債が起きる原因は?

暑さ負債による原因としての一般的な理由は

・暑すぎること
・水分補給ができていない
・冷房の使用がうまく行われていない
・睡眠不足
・・・等

が考えられると思います。

しかし私は冷房による冷やし過ぎも関係していると考えています。

 

冷房による冷やし過ぎの弊害

クーラー
私たちの身体は本来、自律神経の働きによって気温に適応できるようになっています。

夏場は気温が高いため、血流を良くして汗をかいて体温を下げようとします。

しかしクーラーのかかった部屋にいると、今度は体温をキープしようとして血管を収縮させ、血流を抑えることになるのです。

血流が悪くなると、筋肉も硬直しさらに血流は悪くなるという悪循環に陥ります。

このような身体で、暑い外気温でしっかり汗をかいて体温調節ができるでしょうか?

汗をかけなければ、身体に溜まった熱を発散できません。

また、外気温と室内の温度を10度以上に設定して出入りを繰り返すと、自律神経のバランスはさらに乱れてしまい体温調節ができなくなってしまいます。

確かに暑さも異常ですが、体温調節ができない身体を作ってしまっていることも問題だと思います。

夏であるにもかかわらず、冬の身体の状態を作ってしまうのは冷やし過ぎです。

夏の暑さに対応できない身体になってしまいます。

くれぐれも身体の冷やし過ぎにはご注意ください。

 

暑さ負債を作らないための方法

当院の施術
暑いのでクーラーの使用は仕方がないと思いますが、最低限にするべきです。

中には汗をかきたくないと、盛んにクーラーを付ける人がいますが、やりすぎです。

汗をかかない身体とは冬の身体を作ってしまうことになり、体内の熱を発散できない身体を作ってしまうことになりますす。

暑さをクーラーで何とか調整しようとするのではなく、暑さに慣れてください。

暑いかもしれませんが、1日1回はクーラーで冷えた身体をしっかりお風呂の浴槽に浸かって温めてください。

本来肩や足首などから熱を発散するのですが、ここが固くなって血流が悪くなっていると熱を発散できなくなってしまいます。

このような熱を発散できない身体が、「暑さ負債」や「熱中症」の原因を作ると思っています。

肩・足首を中心にマッサージなどをして、身体を緩めてください。

そして熱を発散できる身体を作ってください。

自分で難しい場合は当院へお見えください。

身体が緩めば熱を発散できるようになり、「暑さ負債」や「熱中症」に罹らない強い体になります。

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