「環」とは様々な環境のことです
「操体法」の開祖、橋本敬三先生が唱えられている、健康にとって大切な息・食・動・想の「環」についての解説です。
「環」とは環境のことです。
「社会環境・生活環境など全ての環境のことを指しています。
「息」・「食」・「動」・「想」は全て自分の意志でできることですが、「環」は自分の意志ではどうにもなりません。
しかし、ここ最近自分の意志ではどうにもならない、「環」の比重が年々上がってきています。
その環境と健康についてみていきたいと思います。
地球環境
大きな環境としては地球に住んでいるということです。
(これは今のところ誰も変更することはできません)
最近この地球環境が、病気と大きく関係するようになってしまいました。
現在は地球規模でどんどん汚染が進んでいます。
・工業排水や生活排水などによる水質・土壌・海洋汚染
・フロンガスの排出によるオゾン層破壊
・二酸化炭素等の温室効果ガスの放出などによる地球温暖化
・自然の開発にともなう、生態系の破壊
・自然を配慮しない土地の開発、大規模な森林の伐採
・原発事故による放射能汚染
・・・・等
中国や過去の日本を例にとったらお分かりと思いますが、大気汚染(最近ではPM2,5等)が健康を害しています。
水質・土壌・海洋汚染によって、そこから獲れる植物や魚介類に汚染が広がり健康を害しています。
オゾン層破壊によって皮膚がんなどの影響が出ています。
温暖化により気候が著しく変動し、気温の急激な変化等がストレスとなり健康を害しています。
原発事故によって甲状腺がんや、植物・魚介類の汚染で健康を害しています。
このように地球環境の汚染が確実に健康に影響を与えています。
資本主義的な社会環境
現在社会は資本主義が高度化され、経済を中心にした社会になってしまいました。
そのことが行き過ぎてしまい、「儲かるか儲からないか」ということが最大の関心事になってしまい、今だけ、金だけ、自分だけというような社会風土になってしまっています。
人の健康や地球環境よりも企業が儲かるか儲からないか、そのことのみに関心が移ってしまう世の中になってしまいました。
そして儲けるためにどんどん合理化が進み、企業間や国家間の競争がより激しくなってきました。
とうとう人を欺かなければ儲からないところまで、資本主義は来てしまっているのです。
最近の原発事故もそうですが、ずっと安全神話が作り上げられてきました。
原発が本当に安全ならコスト的にも大都会に造るはずです。
(本当は大都会に造れない危うさを含んでいるということです)
それ以外でも企業の利益を優先するあまり、様々な安全神話が作り上げられています。
そしてそのことが現実に多くの病気に影響を与えているのです。
思いつくままに挙げてみると以下のようなものがあります。
・定期検診の問題
・予防接種の問題
・食品添加物の問題
・農薬や化学肥料の問題
・遺伝子組み換え食品の問題
・経費毒の問題
・電磁波の問題
・放射能の問題
・ゲーム機器の問題
・・・・等
安全ではなく身体にとって危険だと分かっていても、企業の利益が優先され安全神話が意図的に作り上げられています。
また資本主義を追求したために、人の心の問題も置き去り人されてきました。
企業の合理化という名のもと、会社で働く人々の大半が精神的ストレスを抱えています。
「会社に残るも地獄、会社を辞めるも地獄」などという話も聞きます。
このように働く人達が心の病で苦しんでいます。
そしてその人数は年々増えているのが現状です。
環境と健康について
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健康と密接な「環境」が意図的に隠されている?
生活習慣病とは、その人の生活習慣によって発症する病気ということになっています。
しかし今まで見てきたように個人の生活習慣だけではなく、確実に環境が病気発症の原因になっているということです。
生活習慣病と命名されたのはこの環境問題を隠すため・・・
病気の原因を全て個人に擦り付けるため・・・
というふうにも受け取れます。
確かに個人の努力不足で病気になっていることもあります。
しかし現在社会ではそれが全てではありません。
環境が様々な病気をつくっているのは紛れもない事実です。
息・食・動・想は自分で管理していただくしかありませんが、くれぐれも「環」にもお気を付けください。
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