食品添加物が健康に及ぼす影響

食品添加物と現状

私たちが毎日食べている食品の中には、日持ちを良くする、見栄えを良くするなどの理由から、さまざまな「食品添加物」が含まれています。

食品添加物とは良く聞く言葉だと思いますが、具体的にはどういうものでしょうか。

食品衛生法の定義によりますと、「食品の製造の過程において使うもの、食品の加工や保存の目的で食品に添加、混和、湿潤その他の方法で使うものをいう。」ということになっています。

砂糖や塩などは添加物ではなく、食品に分類されています。

現在、日本国内で使用されている添加物は次の4つに分類されています。

【指定添加物】(472品目・2021年)
有効性と安全性が確認され、厚生労働大臣が指定したもの

【既存添加物】(357品目・2021年)
天然の原料から作られ、長年使われてきたもの

【天然香料】 (612品目・2021年)
自然界の植物や動物から得られるもので、着香の目的で使用されるもの

【一般飲食物添加物】(106品目・2021年)
本来食品であるが添加物としても使われるもの

日本人の食品添加物摂取量はどれ位かといいますと、1人あたり1日平均で約11グラムと言われています。

1年間にすれば約4キログラム、50年間で約200キログラムもの食品添加物を口にしていることになります。

食品として体内に入るものである以上、添加物は、人体に害のないもののみが使われるのが当然です。

しかし、実際にはたくさんの危険性が指摘されていながら、「少しなら大丈夫」という理由で使用が認められているのも少なくありません。

個々の食品では、極微量でも、現在の食生活では多くの食品に食品添加物が使われていて、その食べ合わせによっても身体に悪影響を与えてしまいます。

どんな食品添加物が有害なのかという知識を身につけ、食品表示を注意して買い物をするような習慣を心がけたいものです。

安さ・手軽さ・便利さというものも、添加物があってのものだということを十分理解して、上手に付き合っていくことが大切だと思います。

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日本と海外の食品添加物の比較

日本と海外の食品添加物の比較
よくネットなどで以下のような数字を見ることがあります。

【認可されている国別の食品添加物の種類】
・日本:1500種類
・アメリカ:133種類
・ドイツ :64種類
・フランス:32種類
・イギリス:21種類

そして日本は食品添加物大国で食が心配だというふうに結びつけています。

しかし調べてみると、この数字はいかにも日本の食事情がおかしいということを植え付けるために、意図的に用いられている数字のようです。

国別によって食品添加物も違い、その基準も違うため、単純に比較することはできないのですが、あえて同じような基準に照らし合わせてみると次のようになります。

・日本:829種類(香料含む)
・アメリカ:1600種類(香料含まず)
・ドイツ:324種類
・フランス:324種類
・イギリス:325種類

厚労省も日本の食品添加物の種類は829種類と発表しています(2022年8月現在)

決して日本の食品添加物の種類が他国と比較して特別に多いということはないようです。

またアメリカが突出しているように見えますが、これも表示方法が異なるもので決して多いわけではないとのこと。

 

食品添加物のメリットとデメリット

食品添加物のメリットとデメリット

メリット

食品添加物は健康という側面ではなく、社会的生活や食生活を豊かにするのに役立っています。

食中毒などの病気を抑えたり、加工食品の品質が安定したり、生産コストが抑えられたり・・・

食品添加物が使えることによって、大量生産が可能になり、安価な食品を食べることができるようになりました。

また「保存期間が長くなること」では、災害時などの保存食として蓄えられるようになりました。

メリットをまとめると以下のようになります

・食中毒の防止
・風味や食感、香りを良くする
・食品の品質安定化
・食の多様性の創出
・経済性の向上
・災害用の備蓄食品と即席食品に貢献
・低コストで大量生産(安定供給)できる
・消費者が低価格で食品を購入できる

 

デメリット

健康被害
最大のデメリットは健康被害です。

一部の食品添加物は、検証が十分なされないまま使用されているという事実があります。

また、過去には認められていた食品添加物に発がん性が確認され、消除された例もあります。

厚生労働省の検証と安全性に対する食い違い意見があるにもかかわらず、放置されている品目もあります。

さらに健康面で気を付けなければいけない事は、1品目ごとの「有毒性」は検証されていますが、「複数摂取」することが普通なのにその検証がなされていません。

「複数摂取」した場合の健康に対する影響は、現状のところ「不明」と言わざるを得ません。

「生産者のルール違反」というのも問題です。

様々なテクニックを使って、いかにも「食品添加物を使っていません」という表記ができてしまうことも頭に置いておく必要があります。

デメリットをまとめると以下のようになります。

・一部の食品添加物の検証不足
・厚労省の実証(検証)に疑問
・疑問の研究結果を無視
・複数摂取による影響が不明
・生産者のルール違反の可能性
・・・等

 

健康面での食品添加物の毒性

健康面での食品添加物の毒性
厚生労働省は動物実験によってさまざまな毒性テストを行い、どれ位の量なら人体に問題がないかその摂取量などを決めています。

しかしそれはあくまでも動物実験であって、人間ではありませんので本当に安全な摂取量というのは分かりません。

それにテストで行っている量はあくまでも単体の摂取量です。

上記で述べましたが、他のものと一緒にとった場合の危険性、現在のように一度に10種類も20種類も同時に摂ったときの複合摂取の危険性は、全然考慮されていないのが実態です。

ということは認可されている食品添加物の安全性が、完全に確認されているとはとてもいえないのが現状だと思わざるを得ません。

海外で禁止されているにもかかわらず、日本で認可されている食品添加物もあります。

海外では禁止されている食品添加物

有名な「トランス脂肪酸」は、肥満の原因とされているだけでなく、心筋梗塞や狭心症リスクが示唆されている物質です。

EU諸国ではこれを含む油脂製品販売が禁止されています。

日本では未だに菓子パンやアイスクリームなど、子供達が好きそうな食べ物にまでトランス脂肪酸が使用されています。

他にも「食用赤色102号」は、イギリスでは「注意欠陥障害に影響を及ぼす可能性あり」といった表記がなされるようになっていますが、日本では普通に使われています。

「過酸化水素」はオキシドールという消毒液としても利用されている物質で、一度厚労省から使用禁止になりましたが、なぜか「数の子」の使用に対してだけ日本では認められています。

現在は人工甘味料である「アスパルテーム」の危険性が示唆され、論争が起こっていますが、日本では現在でも清涼飲料水などに普通に使用されています。

このように、ヨーロッパやアメリカでは使用禁止になっているものが、まだ日本では許可されている物もあるというのが実体です。

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食品添加物とうまく付き合う方法

食品添加物とうまく付き合う方法
ここまで食品添加物が蔓延してしまっている世の中では、自分達の食生活から食品添加物を排除してしまうことは、相当困難な時代になってきました。

それこそどこかの島へ行ってサバイバルをするしかなくなってしまいます。

ではどうすればいいのか?

なるべく量を少なくするように努力するしかありません。

具体的に食品添加物を覚えようと思っても、とても覚えきれるものではありません。

簡単な方法として、台所にないものが食品添加物だと思ったらいいということだそうです。

自分が買おうとしている商品の裏を見て、台所にないものがどれだけ入っているかを見て、なるべく少ない方を買うようにするということです。

そしてどうしても時間がないときは仕方がありませんが、なるべく素材から料理をするように心掛けましょう。

加工されている度合いが少なければ少ないほど添加物の量も少なくなります。

そして安いものに安易に飛びつかないことです。

安く出来る理由が必ずあります。

食品添加物で作る為に、原価を抑えられるから安くできるということは良くあることです。

また、あまりにもきれいな色をしていたり、新鮮そうに見えるものなどに対して、常に疑問を持つように心がけることも大切です。

着色料が使われている

明太子はなぜあんなに赤いのか?
コンビニのおにぎりはなぜカパカパにならずにいつまでも軟らかく食べやすいのか?
なぜ新鮮なサラダが何時までもしなびないのか?
なぜOO風と書いてあるのか?

そしてなぜと思ったら裏を見てみましょう。

台所に無いものが一杯書いてあるはずです。

それを食べるか自分で手間をかけるか、もう一度検討してから買うように心掛けたら、食品添加物も大分減らせるのではないでしょうか。

とにかくなかなかゼロにすることは難しい時代だと思いますので、上手に付き合っていくことが大切です。

害が公になってからでは遅すぎます。
本当の事は彼らが儲けきった後でなければ公表されません。

自分の身は自分で守るようにしましょう。

 

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