痛みとは脳の電気的信号であるとか、発痛物質というホルモンが影響を与えているとか、そのような痛みの医学的な定義ではなく、ここでは痛みの考え方について述べさせていただきます。
痛みの一般的な対処と本質とは
一般的な痛みの対処法
腰痛や膝痛、肩の痛みや首の痛み。このような筋肉や関節、靭帯などの通常の生理的な痛みがあった時、皆さんはどのような処置をされていますか?
シップで冷やす、痛み止めの薬を飲んだり注射を打つ、手術で痛みの原因を取り除くなどの方法が多いのではないでしょうか。
「痛み=敵、やっつけなければいけないもの、取り除かなければいけないもの」
と考えればその痛みをどうすれば無くせるのか、どうすれば取り除けるのか、という考え方で処置を行うことになります。
このことに関しては治療する側も患者さん側も当たり前のことであって、誰も異を唱えないところだと思います。
当然治療方法としては上記したように、「痛みを止める」、「痛みを取り除く」というような考え方で対処することになります。
患者さんもその方法を素直に受け入れることになるでしょう。
痛みの本質とは
しかしこのような考え方は本当に的を得ているのでしょうか?
世界には生まれながらにして、一切の痛みを感じない子がいるそうです。
傷を負っても、骨が折れても、何をやっても一切の痛みを感じないのです。
しかしこの子達は痛みに対する恐怖心が一切なく、普通の人間からみたら無謀なことをしてしまうこともあり、残念ながら長くは生きられないそうです。
このように考えると痛みというものの本質は、「身体を守る為に存在する」というようにも考えられます。
「痛み」とは身体からの警戒信号であり、無謀なことをして死から身を守る為にある防御反応、と考えられるということです。
痛みのサインとメッセージを理解しよう
痛みの身体からのサイン
このように考えると、痛みというものは、本当に単純に取り除かなければいけないだけのものなのか、非常に疑問が残ります。
「痛み」というものが身体に何らかのサインを送って、身を守ろうとしているのだとしたら、
そのサインに耳を傾け身体からのメッセージを受け取ることが、真の治しになっていくのではないでしょうか。
腰痛や膝痛・首肩の痛みなどは
使わなさ過ぎによる機能低下
身体の歪み
精神的なストレス
などが原因で引き起こされていると考えられます。
痛みのメッセージとしては、
「もっと身体を鍛えてください」
「歪みを整えてください」
「筋肉を休めてあげてください」
「心を整えてください」
ということではないでしょうか。
痛みをマヒさせる治療の弊害
ところが現実の治療はこのようなメッセージを無視して、痛みが「敵」だとか、「取り除かなければいけないもの」と捉えて、
とにかく痛みを止めてしまおう、
取り除いてしまおうという、
という考えのもとに
痛みを麻痺させるような処置のみを行っているのが現状ではないでしょうか。
このような処置を行えば、
身体からは動かしてはいけないというメッセージを送っているにもかかわらず、痛みが麻痺してしまう為に身体を動かせるようになってしまいます。
本来動かしてはいけないと身体からメッセージを送っているにもかかわらず、痛みというものを麻痺させて動かしてしまうと、痛んでいる筋肉や靭帯・関節などに無理がかかり、さらに悪化してしまいます。
しばらくすると麻痺が切れてまた痛みが出てくる、そしてまた痛みを麻痺させるような処置をして動かしてはいけないのに、また無理して動かしてしまう。
このようなことを繰り返しながらどんどん深みにはまっていき、とうとう慢性化してしまって治らなくなってしまいます。
そしてとうとう最後には手術しかないと言われてしまうのです。
しかし手術をしても、もう・・・今さら手遅れ・・・
痛みをマヒさせることの身体への重大性を理解してください
私の田舎の母が同じように膝が痛くて歩けないということで、注射を打ってもらっているという話を聞きました。
「絶対打ってはだめだ!そんなことをしていたら本当に歩けなくなってしまう!」
と言って止めるようにと諭したことがあります。
アドバイスどおり運動などをやってもらったら、その後良くなり正座も出来るようになりました。
(その後88歳で亡くなりましたが・・・)
オリンピック選手が腰に注射を打って選手生命をかけてでも、試合に出場するという話しがあります。
しかし注射を打って痛みを麻痺させてまでも動かすということは、選手生命をかけるほどのダメージを身体にあたえてしまうという大変なことなのです。
普通の人は日の丸を背負っているわけではありませんから、これほどまで無理をする必要は無いでしょう。
ちょっと大げさかもしれませんが、痛みをただ単純にマヒさせるだけということは、身体にとってはとても大事なことなんだということを理解してください。
当院ではこのような、ただ単純に痛みだけを取り除くという治療法には、とても疑問を抱いています。
またこのような目先だけの処置は本末転倒な処置であって、良くない方法、間違った処置だという考え方で施術をしていす。
痛みへの対処と当院の施術法
どうしても耐えられないほどの痛みは仕方がないかもしれませんが、まず痛みを薬やシップ・注射などで安易に麻痺させないことです。
痛みがあるのなら痛みのメッセージを身体から受け取り、まずその意味を考えてみることです。
無理をしていなかったか、あまりに楽をさせていなかったか、長いこと歪みを放置していなかったかなど考えてみましょう。
思い当たることがあればまずそのような生活習慣を改めることが先決です。
身体を動かして痛みが出るのならそれ以上動かしてはいけない。
動かして痛い方向と痛くない方向があれば痛い方向へはそれ以上動かしてはいけない、という前提で施術を行っていきます。
痛くない方向へ、気持ちのいい方向へ少しずつ動かしながら、可動域を広げていくような方法で施術していきます。
身体全体が気持ちいいような、リラックスするような、そして身体に語りかけるような施術を行うことによって、身体は自分の治しかたを思い出し、自分で修復しようとしてきます。
その結果痛みも徐々に無くなり、元の可動域まで動かしても痛みが無くなってくるのです。
このような身体が本来持っている力を蘇らせてあげることで、身体は少しずつ修復して外からの力を借りずに自分自身の力で修復していきます。
当然一切の副作用はありません。
現在人にとってはもどかしいかもしれませんが、本当に根本から改善したいのであれば、身体の力を信じて待ってあげることが大切です。
当整体院の施術はこの手助けをしているだけなのです。
このようなことを自分で出来るようになると、身体は修復の方法を記憶しますので、また同じような状況になっても、今度は自分で対処できるようになってきます。
そうなるともう病院や治療家の手も借りずに、自分で修復できるようになってくるのです。
痛みをただ抑えるだけの対処療法ではなく、自分の身体の為にも痛みのメッセージに耳を傾けた施術方法をぜひお試し下さい。
当整体院の施術よりも本人の生活習慣を見直すことと、自分自身の日々のケアが一番の特効薬になることは言うまでもありません。
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