経皮毒とは
経皮毒とは一体何でしょうか?
聞きなれないかもしれませんが、石鹸やシャンプー・台所洗剤などの日用品に含まれる化学物質が、皮膚から進入し、身体の中で有害な作用を引き起こすことです。
昭和から平成にかけては大量生産、大量消費の時代でした。
そして安価さと便利さを追求して来た結果、石油製品から合成化学物質が作られるようになり、現在では我々が日常的に使っている工業用品や、日用品などの多くの製品に使われています。
例えば毎日使っている洗剤や化粧品・シャンプー・石鹸・歯磨き粉・入浴剤・など、すべてのものに使われています。
その数は日用品だけで10万種類以上とも言われています。
皆さんが毎日使っているシャンプーやリンスの成分表示を、一度じっくり見てみてください。
カタカナで聞いたことがないような名前の成分が表示されていると思います。
これらの化学物質の中には安全性が確立されていない物質が、たくさん含まれていますが商業優先主義なため、表立って大きな問題にはなっていません。
これまでの政府の対応を見ても、公害問題やいつかのアスベストのように、これからも相当被害が拡大してからでないとその危険性は叫ばれないことでしょう。
しかし、最近アトピーや花粉症などのアレルギー性疾患や、原因不明の奇妙な病気の発症が増えるようになってきました。
その因果関係はまだ明らかにされていませんが、このような疾患と化学物質が無関係ともいえないような状況証拠が、いくつも出てくるようになりました。
発ガン物質や環境ホルモンがふくまれているにもかかわらず、その因果関係のあいまいさから放置されているというのが実態です。
経皮毒の危険性
食材の中にも有害な化学物質を含んでいるものがあり、口から経口吸収しています。
しかし、口から吸収された毒に対しては、腎臓や肝臓・消化器官などが解毒作用を行い、嘔吐、下痢、汗などの排泄作用で90%近くのものが排泄されるようです。
なぜ経皮毒が危険なのかというと、経皮吸収されたものは爪や髪などからわずかに排泄されるだけで、その90%近くが体内に蓄積されてしまっていると言われているからです。
このような有害化学物質は脂溶性といって、脂に溶けやすい性質を持っていますので、主に皮下脂肪に蓄積されています。
太っていた人がダイエットしたら、それまで皮下脂肪に溜められていた有害物質が、血液中にあふれ出して中毒症状を起こしてしまった、というようなことも報告されています。
有害物質を皮下脂肪に溜め込んでいる人の、急激なダイエットは危険だということです。
また脳はその60%が脂肪でできていると言われていますので、影響が心配です。
経皮毒は自覚症状が出ないまま少しずつ体内に蓄積されていきます。
人にはそれぞれ免疫コップがあって、それが一杯になってしまったら一挙に溢れ出して、アレルギーなどの症状が突然発祥するとも言われています。
経費毒が関与していると言われる疾患
主な疾患への関与としては次のようなものが言われています。
花粉症、アトピー、蕁麻疹、喘息など
【婦人病】
月経異常、早発閉経、不妊症、子宮内膜症、子宮筋腫の若年化など
【脳疾患】
アルツハイマー、パーキンソン病、若年性認知症、うつ病、学習障害、多動性障害、自閉症、適応障害など
【発ガン性】
皮膚がん、子宮ガン、乳がん、前立腺がんなど
【原因不明の疾患】
経皮毒から身を守るには
日用品には多くの化学物質が使われていますが、ここまで日常生活に入りこんでしまっていては、使わずに暮らすには相当の覚悟がいる世の中になってしまいました。
使わないわけにはいきませんが、正しい知識と安全かどうかを常にテェックする習慣を身につけたいものです。
特に界面活性剤は汚れを落とすために、洗剤や石鹸・シャンプーなどいろいろなものに使われていますが、合成界面活性剤は発がん性や、その他の健康被害を引き起こす可能性が指摘されています。
また自然の生態系を破壊する危険物質とも言われています。
極力使わないように心がけることが懸命でしょう。
それ以外にも気をつけなければいけない物質は一杯ありますが、化学的に作られたものよりも自然なもので作られた製品を探して使用するように心がけたいものです。
体内に取り込んでしまっている場合は、最近流行りのデトックスという言葉がありますが、このデトックスをする必要があります。
有害物質をデトックスするにはビタミンとミネラルが必要ということですので、このような栄養素を吸収するように心がけるといいでしょう。
最近はなかなか食品からとるのも難しいとも言われていますので、サプリメントなどを使うのも一つの手段かもしれません。
健康や環境と化学物質の因果関係が明らかになってからでは遅すぎると思います。
しっかり情報を収集して、自分の身は自分で守るように心がけましょう。
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